蓄積される命 樹齢について

縄文杉(ウィキペディアより)
イメージイラスト:緑色が生きている部分


樹齢1000年などと言われると一つの生命が1000年間生き続けていると思われがちだが
樹木で実際に生きている部分の寿命は長くて数年である。
死んだ部分は木材として樹木を支える役割を担う
枯れ落ちた枝葉は肥料となり成長の糧になる
個体として命を引き継ぎながらその場で成長していくのが樹木である。
人間の場合は体全体の細胞が10年ほどで入れ替わると言われているが
細胞が更新されることで長くて100年ほどの命が継続されていく。
巨樹のように数百年以上存在する樹木は
前の時代の生き様に今の自分の生き様を蓄積させてその場に長年存在し続けている生きた地神のような存在なのだろう。

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