建築としての庭(水庭)

水庭(アートビオトープ那須)
クヌギ、コナラ、イヌシデ、クリなどの樹林の間に小池が無数に点在し、足元はコケで覆われている。
建築家、石上純也氏によるアートガーデンである。
樹林はこの地域の原風景である落葉樹林とコケ、池はその後人間により開拓された水田、これらの時間軸を融合した表現らしい。
樹木は隣接する宿泊施設用地(工事中)から間引きされたもので根鉢を大きく取り無剪定で移植されている。支柱もない。場内移植のため可能だったと思われる。
一見すると湿地帯にコナラ林が出現したようで自然景観としては違和感を感じる。
しかし「建築としての庭」としてとらえればこの不自然さが魅力的なのかもしれない。
水は小川から導かれ小池を満たし、下流に放流されている。(ポンプなどの人為的施設なない)小池は水中で連結されているため水面のレベルは一定になる。そのため庭全体もほぼフラットな形態となりより建築的に見えるのかもしれない。
今後は最小限の管理(4人の専属ガーデナー)で自然の推移に任せたいということなので5年後、10年後、20年後にどのような景観になっていくのか楽しみである。

エントランスサイン
砂利道のアプローチ











庭の入口(狭い)















飛び石はかなり小さい





池連結パイプの管理用?









水の放出箇所(赤点)





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