ソメイヨシノは短命ではなかった

====接木と取木=====

ソメイヨシノは寿命が60年程度とをいわれている。ソメイヨシノは人為的に作られた園芸品種であり、種ができないクローン植物なので寿命が短いのかと勝手に思い込んでいたがそうではないようだ
ほとんどのソメイヨシノは接木で繁殖させたものである
接木はオオシマザクラなどの台木にソメイヨシノの枝をつなげて繁殖させる方法で大量生産が可能だ
ソメイヨシノは根っこがオオシマザクラで幹から上がソメイヨシノという合体植物なのだ
ソメイヨシノは台木より成長が早く接木した部分が60年ほどで空洞化し朽ちて枯れてしまうことが多いということで寿命60年といわれているようである
しかし接木ではなく取木で栽培すれば数百年以上でも生きる可能性があるらしい
取木は枝の樹皮を環状に剥いて周りにミズゴケなどを巻いて養生し、そこから発根させて繁殖させる方法なので合体植物ではなく100%ソメイヨシノということになるので接木のような空洞化がおきない
ということはソメイヨシノの原木の寿命も数百年以上ということになる
ソメイヨシノの起源が江戸末期といわれているので原木が生きている可能性は否定できないことになる
上野公園には取木で植栽されたと思えるソメイヨシノがある
そしてその近くにはDNA解析でソメイヨシノを生み出すことが可能なサクラがある