=====CGパースと手書きパース=======
パースなどをCGで表現する技術は急速に進歩して住宅、ホテル、リゾートなどのパンフレットでは
フォトリアリスチックでハデなパースがあたりまえになっている。
ハデでインパクトはあるが表現がリアルすぎるため
見た人がイメージを膨らませるという余地は少ない
全体のイメージよりディテールの評価になってしまうことが多々ある
反面手書きパースなどは独特の雰囲気があり見る人の創造力をかきたてる。
こちらは詳細というより全体イメージの表現に向いていると思うのだが
たいていはプラス方向にイメージを膨らませるので
出来上がったものとのギャップが生じることもある。
どちらも一長一短があると思うが
CG派、手書き派などと二つに分けて考えるのではなく
表現する目的に対して両方の長所をうまく利用していければ合理的である。
CGは書きたいアングルを決めるのに非常に有効である
モデリングデータの入力さえすればグルグルと視点を変えて見栄えのあるアングルを探し出すことができる。
手書きではアングルを決めてから作図作業となり作図してからアングルを変更することは書き直しを意味する
イメージパースなどはコンピューターでアングルとアウトラインを書き出し手書きで肉付けをしていくという手法が
有効だと思う(例:マンション中庭スケッチ)
またCGを手書き風にするという手法もある。
なにもフォトリアリステックな表現だけがCGではない
写真のようにリアルに出力されたデータを手書き風に変換することも可能である
当然実際の写真を手書き風にすることもできる。
具体的にフォトショップなどのソフトの機能を駆使すれば
結構な雰囲気のある手書風作品が出来る。(例:バンコクの水上住宅)
またピラネージというソフトは
3Dデータをベースに手書き風パースを作成することに特化したものである。
モデリングソフトで手書き風に出来るものとしては
スケッチアップというソフトがある
手でなぞったような線や交点を少し延長させるといった手法で味のある絵にしようというもので
モデリング操作も直感的で結構楽しいソフトである (例:別荘地のデッキ)
最近はgoogleと連携し、google-Earthにも書き込めるモデリングソフトとなりまたフリーソフト版が提供されているので
興味がある人はダウンロードしてみるといいと思う。
ということでフォトリアリステック一辺倒なイメージがあるCGであるが
最近は手書き風という表現にもCGが入り込んできている
しかし今の段階ではCGの手書き風表現で本来の手書き表現の全てが可能という訳ではない
やはり手書きでしか表現できない味がまだまだ存在する。
*スケッチ集(グリーンサイトのCG、手書スケッチ)
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