動的景観

開発に伴う緑の保全に関する議論が盛んに行われています。

植物は生き物ですので、いずれ枯れます。

それが山であれば樹齢が尽きて枯れる場合もあれば、動物被害、豪雨などによる崖崩れや落雷、山火事などでも枯れてしまう場合もあるでしょう。

樹木は未来永劫居生き続けるものではなく芽生えと枯、そして新しい芽生えとつながっていくものです。

景観として緑を捉えた場合、樹木の保全と言うことで、その永続性を求められる場合も多く、樹木が弱ってくると構造的な補強をしてまで維持しようとすることもあります。

私はそのような行為には疑問を感じています。


街の緑は、ダイナミックな街の変化、社会的圧力によって失われてしまう危険が高いです。

人間の都合で緑を伐採をするのはけしからんという意見は多いのですが

大切なのは、11本の樹木を保存すると言うことよりも、街全体としての緑の量を減らさないといった考え方だと思っています。


樹木は生き物であるので緑景観と言うのは、その時代によって変化していくのが自然であり、ある一定の景観を維持し続けるということはむしろ不自然だと私は考えています。

緑景観というのはダイナミックなものだと捉えています。


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