新・里山への期待

=====循環型エネルギー供給=======

我々は閃光の時代に生きている
それは化石エネルギー消費時代である
この化石エネルギーは有限であり今のままの消費を続ければ100-200年で枯渇することになる
化石エネルギー時代を19~22世紀の400年間とすれば
地球規模のタイムスケールで考えるとほんの一瞬の出来事となる
この一瞬の閃光のようなエネルギーを利用して人類は爆発的に人口を増やし、生活を劇的に変えた
問題はこのエネルギーバブルのような状況からどのようにソフトランディングするかである
そのためにはまず化石エネルギー消費を低減することだ
そしてソフトランディングのための時間を稼ぎ、その間に代替エネルギーによる生活にシフトしていかなければならない
古代イースター島では森林の伐採により得たエネルギーで人口が増えたが全ての森林を使い切ったとき
次に起こったことは部族間による悲惨な殺し合いであった。
化石エネルギーという閃光のようなエネルギーを使い切ったとき
ソフトランディングに失敗すれば世界は悲惨な状況になる
少子化が問題になっているがソフトランディングをするためには人口が減ることは望ましいことである
右肩上がりの成長ではなく右肩下がりの安定値への収束というパラダイムシフトなのだ
ガソリンが高騰しているが新しい税を導入してさらにコストアップしてでも化石エネルギー消費低減を強制的に行い
税収を代替エネルギー開発に当てるぐらいの荒療治が必要かもしれない
代替エネルギーとしては太陽、風力、水力、バイオマス、地熱などがある。これらを駆使し、
かつ省エネルギーをベースとした消費から循環型生活への質的変換が必要になるだろう。
バイオマスという分野においてはみどりが担う役割は大きいと考える
以前の里山が持っていた炭の生産という循環型エネルギー供給機能を現代版にアレンジした新・里山の創造が望まれる
すでにスウェーデンのベクショー市では1996年「化石燃料ゼロ宣言」を行い
木質バイオマスプラントにより電気、熱供給が大規模に行われているのである。

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